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第1級陸上無線技術士(1陸技) 取得に向けたおすすめ戦略

この記事は筆者が第1級陸上無線技術士1陸技)を過去に取得した際の

取得に向けた戦略を紹介していきます。

はじめに

結論からいうと、下記がおすすめです。

電気通信主任技術者を取得して、2科目(基礎・無線工学A)免除にする

②下記過去問を中古で2セット(a.新しめの10回分 b. aより古めの10回分)買って繰り返す

一陸技 無線従事者国家試験問題解答集(平成29年7月期~令和3年1月期) | |本 | 通販 | Amazon

③最後に直近の試験問題で効果測定する
(6割取れなければ、②の過去問繰り返しをさらに実施する)

試験問題と解答 | 公益財団法人 日本無線協会

 

参考書が色々とありますが、この試験は過去問の類似問題出題率が非常に高いので、

合格するだけであれば、過去問の出題頻度の高い問題をひたすらパターン的に解けるようになるだけで合格点である6割は取ることができます。

 

以下、①②③について解説していきます。

 

電気通信主任技術者を取得して、2科目(基礎・無線工学A)免除にする

そんなの無理、と言った意見もあるかもしれませんが、IPA基本情報技術者レベルの知識があれば、そう難しくないと思われます。

それよりも、無線工学の基礎と無線工学Aの方がよほど範囲が広く、出題傾向も異なるので難しいです。

 

ちなみに、1陸技取得に向けた王道コースとしては、下記がよく言われています。

1陸特→②工事担任者 総合種→③電気通信主任技術者(伝送交換)→④1陸技

#わたしもこのコースで取得して資格報奨金の恩恵に預かりました

②を取得していると、③電気通信主任技術者の基礎科目が免除になりますが、こちらは1陸技の無線工学の基礎に比べると非常に簡単なので、特に必須ではありません。

③→④のみでも特に難しさは変わらないと思われます。

 

また、電気通信主任技術者1陸技ともに毎年7月・1月の年2回試験が行われます。

したがって、1陸技の受験を思い立った時期に一番近い試験日にまずは、電気通信主任技術者を受験→合格後に資格者証交付→1陸技受験時に、資格者証番号を用いて科目免除申請 といった流れが通常かと思います。

 

ただし、1陸技の試験については科目合格証というものが発行され(科目合格が3年間有効)、こちらと科目免除資格による合格認定は随時可能となっています。

したがって、同時期に電気通信主任技術者1陸技を同時受験し、

1陸技の方は無線工学Bと法規のみを受験し、科目合格を得る

電気通信主任技術者に合格し、資格者証が届き次第、1陸技の合格証明申請をする

といった形で、同時期に2試験を受験したとしても、科目免除を活用した取得が可能になっています。何が言いたいかというと、頑張りたい人は下記のように科目免除も適用しつつ、最速で1陸技が取得可能です、というお話になります。

取得の流れ(7月→1月は1月→7月と読み替えても一緒です)


②過去問を中古で2セット(a.新しめの10回分 b. aより古めの10回分)を繰り返す

一陸技 無線従事者国家試験問題解答集(平成29年7月期~令和3年1月期) | |本 | 通販 | Amazon

上記シリーズが定番と思います。過去のものはお安く手に入るので、まずは重複しないように20回分の問題と解答・解説を集めます。

届いたら、無線工学Aと無線工学の基礎は要らないので、破り捨ててOKです。

 

下記の受験支援ブログにもあるように、1陸技の出題は概ね過去の類似問題(中には問題・解答も同じものもある)で構成されています。

一陸技 工学B 頻出問題 令和4年7月向け | ムセンボーヤ!!のブログ

 

したがって、まずはa.新しめの10回分を用いて、問題文や解答が類似している問題をチェックしていきます(記号やアルファベットを振る等していくと良いかと思います)

2回以上登場している問題については、今後も出題可能性が高いので重点的に繰り返します。逆に1回しか出てこない問題は、受験前日に軽く見る程度で問題ありません。

 

このように、出題頻度の高い問題を重点的に繰り返し、ある程度できるようになったら、次はb. aより古い10回分の方で同じく、問題文や解答が類似している問題をチェックしていきます。これにより、20回分の出題頻度表が完成しているかと思います。

あとは、出題頻度が高い順に繰り返し読み込んで、反射的に解答ができるようにしていきます。(出題回数が1~2回の確認は優先度低で良いと思います)

 

③直近の試験問題で効果測定する

その後、過去問集には載っていない直近の問題を使って効果測定をしていきます。

基本的には、②で調べた出題頻度3回以上の問題に対して解答ができれば、概ね8割程度の得点を容易に取得できるようになっているはずです。

 

おわりに

1陸技の試験は、教科書で一から学んでいると非常に幅広い範囲を深く学ぶ必要があり、一朝一夕にはいきません。ただし、資格取得といった点に絞れば、2科目免除により試験範囲を大幅に狭められるのと、概ね過去の頻出問題で構成されているので、

パターン的に解答できるようになれば、容易に取得が可能と考えられます。ぜひ、挑戦してみてください。